なにを描いてもらう? 個性派ぞろいの手描きアーティスト集団「WHW!」

2020年1月12日(日)、13日(月・祝)の二日間にわたって、東京・表参道のBA-TSU ART GALLERYで開催するd365のマーケットイベント「サンロクゴ商店街」。本連載では、このイベントにご参加いただくショップやブランドの魅力を深堀りインタビュー。今回紹介するのは、手描きアーティスト集団「WHW!」。以前当サイトでも紹介したチョークボーイが結成した「WHW!」はどのような活動をしているのか、そして直営店「WHW! KIOSK」はどんなお店なのかを訊いた。

手描きを愛する手描き集団「WHW!」

東急東横線の中目黒駅(東京都目黒区)から徒歩約7分。目黒銀座商店街にある「Tokyobike Shop 中目黒」の店内の一画に設けられているイン・ショップが「WHW! KIOSK」だ。インタビューに応じてくれたのは、「WHW!」のメンバーである女性5名。(トップ写真左から、舘野杏奈さん、森山優美さん、河合千鳥さん、フェイピン・リンさん、冨士枝美咲さん。)ちなみに「WHW!」という名前は、「What a Hand-Written World!(すばらしき手描きの世界)」に由来する。

彼女たちの経歴はさまざまだが、飲食店で働いていたときにメニューを黒板に描く担当になってチョークボーイの存在を知り、縁あってお手伝いをしているうちにスカウトされた人が多い。

「10年近く調理関係の仕事をしていたのですが、ワインバルで働いているときに黒板担当になって。オシャレに描きたいと思っているときにチョークボーイを知ったんです。そこからワークショップに参加しているうちに、彼の活動を手伝うようになりました」とは、冨士枝美咲さん。

「WHW! KIOSK」の特長は、表札やウェルカムボードなどの看板を、常駐する手描きアーティストに相談しながらオーダーできるという点。

「ウェルカムボードの注文は多いですね。あとは表札をプレゼントする方。チョークボーイは基本的に白黒の世界ですが、WHW!はカラーも使いながら仕上げる。そこが差別化のひとつになっています」(冨士枝さん)

結婚式のウェルカムボードを自分らしいデザインに仕上げたいという人は多い。しかし、身近な友だちにそういった才能がある人がいるというのも少数だろう。そんなとき、気軽に頼れるスペースがあるのはありがたい。

「キャンプ仲間でチーム名を考えたので、その看板を作って欲しいという依頼もあります。キャンプ場でその看板を掲げて楽しんでいるみたいですよ」(舘野さん)

なるほど! よく集まっている仲間たちが、酔った勢いで自分たちのチーム名を決めることは大いに想像できる。そのチームに看板が誕生したらテンションも上がるというものだ。

自分の“好き”を手描きで表現してくれる

一般的なオーダーは、お店で売っている古材の板を購入し、そこに手描きグラフィックを描いてもらうというパターン。基本的には一枚5000円~(古材の板代は別料金)で作成してもらえる。なお、木材ではなくガラスなどの描きづらい素材になると1枚7000円~。立体的な造形物でも相談可能だ。

彼女たちが使用しているオーダーシートを見てみると、「使用用途」や「描いて欲しい言葉やイラスト」といった基本情報のほかに「テイスト」の欄がある。そこには「かっこいい」、「エレガント」、「クラシック」、「シンプル」、「かわいい」、「ポップ」、「賑やか」といった項目が用意されていた。

「お客さまの好きなテイストをヒアリングして、これまでの作品集を見てもらいながら、イメージやテイストを膨らませていきます。ここには数人の手描きアーティストが在籍しているので、同じオーダーでも違うものが生まれる。アーティスト集団ではありますが、ひとりひとりの個性が出るのが面白いところだと思います」(森山さん)

彼女たちの作品は、日々Instagramにアップされているので、オーダーする際は事前に好きなテイストをチェックしておくのがいいだろう。

「おまかせで、と言われるのが一番難しいです(笑)。おまかせと言いながらも、必ず好きなテイストやイメージはあるもの。そこは会話をしながらうまく引き出せるように努力しています」(冨士枝さん)

黒板メニューがおしゃれに進化したこともあり、手描きのグラフィックに興味を持つ人が増えている。いまなぜ、人々は手描きの魅力に吸い寄せられるのだろうか。

「パソコンが生まれて、グラフィックデザインは手描きからデジタルへと移行していきました。さらに進化して、スマホのアプリを使えば誰でも簡単にグラフィックが作れるようになりました。そうなると、逆に手描きのほうがオリジナリティが出ていいよね、表現の幅も広いよね、と気づいた人たちが多いのではないでしょうか」(河合さん)

あらゆるものが便利になる一方で、均一化されている現代。そんな時代に、会話をしながら、その人のことを思いながら描かれる作品たち。そのありがたみ、オリジナリティが“手描き”というカルチャーの軸になっているのだろう。

サンロクゴ商店街では、古材の板に好きな言葉を手描きで描いてもらえるコンテンツや、Tシャツやステッカーなどの「WHW!」オリジナルグッズの物販、行列必至のワークショップも開催予定! さらにサンロクゴ商店街限定のオリジナルコンテンツも……?

【マーケットイベント『サンロクゴ商店街』】
日時:2020年1月12日(日)10:00〜20:00
2020年1月13日(月)10:00〜18:00
場所:BA-TSU ART GALLERY(150-0011東京都渋谷区神宮前5-11-5)
入場料:無料(事前登録が必要となります。こちらよりご登録ください。)
主催:株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント