手作りのオリジナルブランドが大人気! 山形発の個性派ショップ「OUTDOOR SHOP DECEMBER」

2020年1月12日(日)、13日(月祝)の二日間にわたって、東京・表参道のBA-TSU ART GALLERYで開催するd365のマーケットイベント「サンロクゴ商店街」。本連載では、このイベントにご参加いただくショップやブランドの魅力を深堀りインタビュー。今回紹介するのは、昨年秋の東京・目黒への出店がアウトドア好きの間で話題となっていた、山形発のショップ「OUTDOOR SHOP DECEMBER」。オリジナルブランド「DAIS」の素朴ながら、デザイン性にすぐれたアイテムにも見られる、独特の世界観にファンは多い。ショップオーナーの菊地大二郎さんに、ブランドのコンセプトやものづくりへの思いについて聞いた。

遊びの延長にできた店。だから楽しい

2009年、山形で少し変わった1軒のお店がオープンした。OUTDOOR SHOP DECEMBER(以下、ディセンバー)は、アウトドア好きの間では名の知れたショップである。車で数分走れば緑豊かな山へと分け入ることができる本店と、2018年には東京・目黒に新しいお店をオープンした。子供の頃からアウトドアが好きだったというオーナーの菊地大二郎さん。

「やりたいことが色々ある中に、アウトドアショップがありました」

美術の道を志し、家具も作り、飲食店も数店舗経営した。自分が好きでやりたいことを順番にやってきたというが、根底にはものづくりへの強い興味があったという。

「ディセンバーも最初は遊びの延長でした。飲食店もやっていたので、とにかく好きでやりたいことをやろうという感覚です。最初は自分のものを並べたところから始まりましたし、サボって遊びに行ったりもしました(笑)」

ディセンバーを特徴づけていることの1つが、商品点数の少なさにある。物量で押し寄せるような、同じ種類のアイテムがメーカーごとに複数ラインナップされているタイプの店ではない。それでも、こぢんまりとした店内にあるアイテムは、どれもいちいち手にとってじっくり眺めたくなるほどに、素敵なのである。というのも、商品の7割から8割がディセンバーのオリジナルなのだ。

「もともとメーカーとしてもやりたかったので、お店を作ったのと同じ頃からものづくりは始めていました」

自分たちで手を動かして、優れたアイデアを形にする

ディセンバーのオリジナルブランドである「DAIS」。そのものづくりについて語る菊地さんの表情は穏やかだが、その目には真っ直ぐなひたむきさがある。

「形だけ、格好だけということではなく、優れたアイデアをデザインに変え、形にしたいという思いがあります。それと、自分たちで手を動かしたいので、お店を始めた頃から全部自分たちで作っているんですよ」

かつては山形のお店を作業場にして、奥様やそのご友人たちが、生地の裁断から縫製などすべてを手作りしていた。今も規模こそ大きくなったが、ほとんどを自分たちの手で生み出している。

「10年経って、ブランドとして卸販売も増えてきて、他のお店との繋がりもあります。以前のように自分の店だけで売る分には、『これどう? 作って出しちゃおうか』と気軽に商品化できましたが、今はなかなかそうもいきません。と言っても、ブランドとして広がっているということではすごくうれしいですけどね」

ブランドとしての認知度の高まりもあり、2018年には東京出店となった。

「僕が30代のほとんどを東京で過ごしたこともあり、いつか東京で店をやりたいと思っていたんです。山形の田舎も好きですが、東京も好きなんですよ」

実際に東京でショップを出したことで、変化も感じているという。

「ネット通販もありますし、お客さんはネットで情報を得ているだろうと思っていたんです。でも、お客様で意外に多いんですが、東京の店にふらっと来て商品を見ているうちに、『あれ、このお店って山形にもありません?』って聞かれるんです(笑)」

場所が変わっても、ディセンバーのブランド「DAIS」が醸す商品の存在感は強い。

ネットで知っていた人とリアルな場で会う楽しみ

オリジナルブランド「DAIS」の新作にしてヒットといえば、キャンプの際に置き場に困るキッチンペーパーをすっきり収納しつつ、キッチン周りの道具をポケットに収めることができる「ユーティリティ キッチンロールケース」(6,050円税込)だ。

「キッチンペーパーを下げられるというのが特長ですが、キッチンセットに棒を一本加えただけというシンプルな発想なんです。でもそれだけですごく使いやすくなっているんです」

アイデアの勝利というべき、シンプルにして使い勝手が最高にいいアイテムだ。こうしたオリジナルを生み出す時に大切にしていることについて、菊地さんは、「うちのブランドの考え方と同じです」と話す。

「ディセンバーはスタンダードでありたいと思っています。今、キャンプブームが来ていますが、ブームということは、その終焉もあるわけです。でも、そういうことに流されず、アウトドアを楽しむ人のスタンダードとして、長く続くお店であり、ブランドでありたいと思っています」

2019年1月に開催するd365のマーケットイベント「サンロクゴ商店街」にも、ディセンバーは出店が決定。こうしたイベントへの出店は、菊地さんにとっても楽しみなことだという。

「もともと県外のお客様が多いんですが、イベントに行くと、お店には来られたことがなく、でもネット通販を通じてメールでのやりとりをしていて、お互いによく知っている方と直接会うことができるんですよ。『あー、どうも! でも、はじめまして』というような。いつでもリアルな場というのは、いくだけで楽しですよね」

「サンロクゴ商店街」で、菊地さんと話すことができれば、OUTDOOR SHOP DECEMBERと「DAIS」の魅力がさらによくわかるのではないだろうか。

【マーケットイベント『サンロクゴ商店街』】
日時:2020年1月12日(日)10:00~20:00
2020年1月13日(月)10:00~18:00
場所:BA-TSU ART GALLERY(150-0011 東京都渋谷区神宮前5-11-5)
入場料:無料(事前登録が必要となります。こちらよりご登録ください。)
主催:株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント