ユマ・サーマンの存在感は脇役でも強烈!アリゾナが舞台のホラー・ミステリー【この海外ドラマが間違いなし!『チェンバース 邪悪なハート』】

Netflixにて2019年4月下旬から配信がスタートしたばかりのオリジナルドラマシリーズ『チェンバース 邪悪なハート』。ハリウッド女優ユマ・サーマンが、脇役ながら強い存在感を放っているホラー・ミステリーだ。女子高生が主人公ということでティーン向けドラマだそうだが、ハイクオリティなのでミステリー好きの大人でも十分に楽しめる。

呪われし心臓を移植されるアンラッキーな女子高生サーシャを演じたのは、新進気鋭の若手女優シヴァン・アルリラ・ローズ。ユマ・サーマン演じるナンシーの夫役として、『スキャンダル 託された秘密』のトニー・ゴールドウィンも登場する。

製作総指揮は、映画『ぼくとアールと彼女のさよなら』でサンダンス映画祭2部門を受賞した、アルフォンソ・ゴメス=レホン監督。

『チェンバース 邪悪なハート』ってどんなドラマ?

ナバホ族の血を引く女子高生のサーシャ(シヴァン・アルリラ・ローズ)は、ボーイフレンドと幸せな夜を過ごしていた時、突然心臓発作に見舞われる。幸い心臓のドナーが見つかりサーシャは九死に一生を得るが、その直後にドナーの父親ベン(トニー・ゴールドウィン)がサーシャに接近してくる。

ドナーとレシピエント(移植を受けた人)の接触は禁止されているが、亡くなった最愛の娘ベッキーがちょうどサーシャと同年齢であったたため、いても立ってもいられなくなったと話すベン。

気の毒に思ったサーシャは心臓移植の恩もあり、ベンとの交流を拒否できない。ベンとその妻ナンシー(ユマ・サーマン)に自宅に招かれたサーシャは、ベッキーの双子の弟エリオットとともに食事をするが、一家には異様で不気味なムードが漂っている。

ベン&ナンシー夫妻はサーシャの中にベッキーの魂を見い出し、サーシャへの学費援助を申し出る。早くに両親を亡くし叔父と二人暮らしをしていたサーシャは、叔父への経済的負担を軽くするためにも一家の援助を受ける決意をする。しかし、その頃からサーシャは恐ろしい幻覚を見るようになる。亡くなったベッキーが、心臓を通して何かを必死に伝えようとしていることに気づいたサーシャは……。

ここが見どころ!

ミステリー・サスペンス色が強いため、ホラーが苦手な方でも観やすい作品。本作の舞台は乾いた荒野が広がるアリゾナ州なのだが、国土が狭くジメジメとした日本とはまた違った怖さがある。画面越しに伝わってくる冷たく乾いた空気感が、日本の作品にはなかなかない雰囲気を醸し出す。

広大な自然を活かした心理描写は必見。人っ子ひとり現れなさそうな風景に佇む登場人物を見ていると、こちらまで孤独と絶望に突き落とされそうになる。

「幽霊なんかより生きている人間の方が怖い」と常々思っている筆者などは、死霊の呪い云々のベタなホラー設定よりも、スピリチュアルに傾倒しすぎているベン&ナンシー夫妻の方に戦慄を覚える。本コーナーで以前ご紹介した『The Sinner-記憶を埋める女-』のようなサイコスリラーがお好きな方にも、ぜひお勧めしたい作品だ。

Netflixオリジナルシリーズ「チェンバース: 邪悪なハート」独占配信中

関連サイト

チェンバース: 邪悪なハート | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト