大人2人が並んで寝られる!プジョー『308 SW Allure BlueHDi』なら車中泊もできてスポーツドライブも楽しめる!
ユーテリティと走る楽しさを両立した快速ワゴン
近年、着実に日本での販売を伸ばしているプジョーの主力車種が「308」シリーズ。ハッチバックとステーションワゴン(SW)の2タイプのボディが存在するが、今回、テストしたのは昨年12月に新しい1.5Lディーゼルエンジン「Blue HDi」を搭載した『308 SW Allure BlueHDi』だ。低重心のボディながらユーティリティの高さを併せ持った車種だ。
プジョー
308 SW Allure BlueHDi
価格:383万8000円
サイズ:L4600×W1805×H1470mm
ホイールベース:2730mm
車両重量:1400kg
エンジン:1498cc直列4気筒ディーゼルターボ
最高出力:96kW(130PS)/3750rpm
最大トルク:300Nm/1750rpm
燃料消費率(JC08):21.6km/L
乗車定員:5人
車中泊もできてスポーツドライブも楽しめる贅沢なフレンチワゴン
趣味の道具を満載して家族と出かけるクルマというと、SUVやミニバンなどをイメージする人が多いかもしれないが、ステーションワゴンというのも魅力的な選択肢。特に今回テストしたプジョー『308 SW Allure BlueHDi』はSUV以上のユーティリティスペースを持ちながら、どの回転域からでも高トルクを発揮する新型のディーゼルエンジンと低重心のボディで高い走行性能も両立しているのが魅力だ。
シャープなシルエットのボディに不似合いなほどラゲッジルームは広大で、リアシートを倒せばさらに広くフラットなスペースが出現する。その長さは180cmに及び、完全にフラットなため大人2人が並んで車中泊ができてしまうほど。これほど広くフラットなスペースを持つ車種は、SUVはもちろんミニバンでもなかなかない。
走行性能のレベルも非常に高く、80%以上のパーツを新設計とした先進の1.5Lディーゼルターボのパワーユニットはクリーンであるだけでなく、アクセルペダルの微細な動きにシンクロするようなレスポンスの良い加速が身上。ドライバーの意のままに操れるので、街乗りはもちろん高速道路でも余裕のある加速感が味わえる。特にスポーツモードに切り替えた際の俊敏なレスポンスは爽快の一言だ。
低重心を活かした路面に貼り付くようなコーナーリングはSUVには真似のできないもの。小径のステアリングを操作してワインディングを走っていると、スポーツカーに乗っていると錯覚するほど気持ちいい。
サスペンションはフランス車らしく適度にストロークするので乗り心地は快適だが、荷重をかけると奥でしっかりと踏ん張り、タイヤを路面に押し付けてくれる。前述の新しいパワーユニットとの組み合わせでクルマを操る楽しさを存分に味わうことが可能だ。
それでいて、燃費は21.6km/Lと良好。楽しさのあまり、かなりの距離を走ってしまったが、ディーゼルであることも手伝って給油の際の出費は予想の2/3以下で済んだ。ユーテリティと経済性は気になるが、走る楽しさも妥協したくない人には最良の選択肢となるだろう。
思いのままに加速できるパワートレイン
車中泊も余裕で可能なユーティリティ

シャープさと開放感を両立したデザイン
操るのが楽しい! 走行フィーリング

プロの目利きたちがいち早くハンズオン! ヒット確実な気になる製品の試してわかったことをすべて教えます。
※『デジモノステーション』2019年4月号より抜粋。