聴覚補正機能にクラウドDAP……。オーディオの“今”がわかる最新デバイス【ワイヤレス時代のイヤホン選び】

【ワイヤレス時代のイヤホン選び完全版】

かつて「無線は音質が下がる」と、異端児扱いされていたワイヤレスオーディオだったが、ここ数年の技術進化で状況が一変。売り場ではBluetooth製品がメインスペースを占めるようになり、オーディオ市場を牽引するまで成長した。この背景には「左右分離型」や「首掛け式」、「骨伝導」に「完全防水」「リケーブル」など、従来のオーディオシーンにはないユニークな製品の存在が確実に影響を及ぼしている。

そんなBluetoothだが、規格自体が“進化途中”なのも確か。新しい技術や製品が日々登場しているので、少し昔の製品と今の製品では作り、音ともに大きく差が開く。ここではBluetoothを中心に、2018年のミドルクラス最新モデルをピックアップ。視聴スタイルで選ぶも、ブランドで選ぶもよし。もちろん、値段や見た目もひとつの選び方だ。決して「安かろう悪かろう」や「価格以下の音」はなく、おしなべて良いイヤホンなので、セレクトショップで買い物を楽しむ感覚で見てほしい。

 

【BRAND NEW AUDIO GEARS】体感“音”度は道具で変わる。インパクト重視のオーディオ選び。

聴覚補正機能で自分の耳に音を合わせてくれたり、映画やテレビなどのメディアに合わせたモードを設定できたりなど、より良い音を目指してオーディオデバイスは進化し続ける。

最新のデバイスで“旬”の音を感じよう

ハイレゾ音源の普及に伴い、デジタルオーディオ技術は著しい進化を続けている。同時にハイレゾ音源への最適化も進み、数年前のデバイスと比較すると、音質も使い勝手も飛躍的に向上している。

何年もデバイスを買い換えていないという人は、ぜひ最新の音を体感してほしい。その進化に驚くはずだ。また、長年、自分の好みを追求してきたという人も、最新のデバイスを体験して現在の方向性を感じれば、環境を見直す手がかりになることもあるだろう。

音像の好みや再生音源との相性など、オーディオデバイスに完全な正解はないが、最新のデバイスは、最新技術を用いて“今”の環境に最適化しているという点においては、ひとつの正解だといえる。好みやブランドにとらわれず、“今”を体感することで、新たな世界を開拓してみてはどうだろう。

ハイレゾ時代に生まれた新たなフラッグシップ。

AKG
N5005
実勢価格:10万7870円

バランスド・アーマチュア・ドライバー4基、ダイナミック・ドライバー1基を搭載し、ハイレゾ対応のワイドレンジ再生を実現。

セラミック製筐体を採用することで、ドライバーの性能を最大限まで引き出し、雑味の少ない美しい音質に。4種類のフィルターは電気信号を使用しないので、信号を損なうことなくカスタマイズができる。最高クラスの音を体感しよう。

聴覚補正機能が目新しいBluetoothヘッドホン。

Even
Even H2
実勢価格:2万7000円

独自のプロセスで聴覚テストを行い、左右で聞こえ方の異なる周波数帯域を判定。その差を補正することで最適なサウンドを提供する。

AUDEARA
A-01
価格:約5万円(予定)

アプリで聴力を測定し、聴力に応じて聞こえ方を最適化。音量を上げなくても高音質で音楽が楽しめる。(7月中〜下旬発売予定)

従来は、好みに合ったヘッドホンを探すのが当たり前だったが、聴覚補正機能が搭載されたモデルなら、ヘッドホンが自分の好みに合わせてくれる。また、聴力という客観的指標に基づいているので納得度も高い。
アクセサリーも売上げ好調!
イヤホンケースやイヤーピースなどのアクセサリーも売上げが堅調に推移している。アクセサリーにもこだわって、より自分好みの環境を整える人が増えているようだ。

クラウドDAPが日本に上陸する。

HiBy
Music R6
価格:5万9800円(予定)

デュアルDAC構成を採用し、デュアルモノ構造の2.5mmバランス出力を搭載。シャーシはステンレス合金とアルミ合金の2タイプ。

HiBy
Music R3
価格:2万6800円(予定)

2万円台の価格で、DSD11.2MHz再生に対応し、2.5mm4極バランス出力も搭載している。シャーシはアルミ合金のみ。

どちらのDAPもDSD 11.2MHzおよびPCM 384kHz/32bitネイティブ再生に対応。独自アプリ『HiByMusicPlayer』はクラウド上(Dropbox/DLNA/LAN等)からのDSDファイルのネイティブ再生に対応するなど、こちらも注目を集めている。

MEE audio
MATRIX CINEMA
実勢価格:1万7820円

映画やテレビ番組など、メディアに合わせたサウンドを提供することができるオーディオ・エンハンス機能を搭載したaptX Low Latency対応のBluetoothワイヤレスヘッドホン。

オーディオ・エンハンス機能には4つのモードがあり、ボタンひとつで切り替えが可能。人の声を際立たせるモードのほか、低音や高音をブーストするモードもある。また、マイクが内蔵されているので、スマホやタブレットとペアリングすれば通話もできるからシーンを選ばず使える。

高性能DAPとの接続に最適なコンデンサー型。

Shure
KSE1200
実勢価格:21万3840円

アンプ部のUSB入力対応DACを外してアナログ入力に特化。小型化、効率化を実現しながら、高性能DAPとの接続に最適化したコンデンサー型高遮音性イヤホンシステム。

コンデンサー型のイヤホン部分は上位機種『KSE1500』とまったく同じ。アンプユニットを効率化することで、小型化と低価格化を実現。バッテリーサイズはKSE1500と同じだが、アナログ入力専用に最適化したことで、駆動時間が10時間から12時間に伸びているのもポイント。

 

『デジモノステーション』2018年7月号より抜粋。